ペットを失った後、一般的に起こる心身の症状には個人差があります。人々の別れ方や悲しみの程度、感情の度合い、心の想いなどは異なるものです。他の人と違うからといって、「自分だけがおかしいのではないのか？」と思わずにいてください。 愛するペットを失う悲しみは当然のことであり、程度の差は存在しますが、これはペットを愛する者が通る道です。どんな感情や経験であっても、おかしいことではありません。 そして、自分自身らしく時間を過ごすことが大切です。自己を大切にし、心身の健康を回復させることで、ペットロスの悲しみから癒えることができます。 どうしてもつらい場合は、専門家やサポートグループの支援を受けることも検討してみてください。

身体的症状について

●泣く

悔や自責の念から涙ぐむこともありますし、罪悪感から謝る時にも涙しながら謝ることがあるでしょう。
いろいろな場面で、愛するペットを失った悲しみから涙が流れることは自然なことです。

人前で泣くことに恥ずかしさを感じるかもしれませんが、涙を流しても良い時は素直になりましょう。社会生活では涙を抑える必要がある時もあるかもしれませんが、それ以外の場面では素直に心の悲しみを表現することは大切です。涙は悲しみや心の負担を軽減し、心を清らかにするものです。

涙は悪いものではなく、他の人に迷惑をかけるものでもありません。涙は心を洗い流し、心身の健康に良い影響を与えます。だからこそ、涙を我慢することなく、自然に流すことが大切です。

ペットを家族に迎える時、私たちはしばしば、いつか来る別れを意識しないことがあります。
ペットの命は人間より短いため、その別れを受け入れることは心の準備が必要です。
それでも、共に過ごした時間の価値は計り知れないほど大きなもので、多くの人にとって忘れがたいものとなります。

●摂食障害

愛するペットを失った悲しみから夜に泣き明かすことや眠れないことは自然なことです。
泣いたり眠れなかったりすることで目の周りが痛くなったり疲れたりするのも無理ありません。
普段と違う感情や状況であるため、体が疲れることもあるでしょう。
そんな時は無理をせず、体を休ませるために十分な休息を取ることが大切です。眠りたいという身体の要求に耳を傾けましょう。

また、時間の経過と共に回復していくものですので、焦らずに自分自身を労わってください。お体の不調が続く場合は、医師や専門家の意見を仰ぐことも検討してください。

●睡眠障害

愛する者を失った悲しみから食事をする気になれないことがあります。 食欲がなくなったり、食べることに罪悪感を感じて拒食してしまったりすることもあるでしょう。
一方で、悲しみのストレスから食べ過ぎてしまうこともあります。

しかし、食欲がないことにより栄養摂取不足や拒食・過食が続くと、胃酸過多や胃の強化不良などの胃痛を引き起こすこともあります。
食欲がなくても、少しでも食べられるものを摂るように心がけましょう。

また、食事に関して適度な摂取量を心がけることも大切です。
過食は体に負荷をかけるだけでなく、ダイエットや健康状態の回復にも影響を及ぼします。
無理をせず、バランスの取れた食事を心掛けてください。

最後に、愛する者が亡くなったペットも、あなたと同じように食べて生きることを願っていたのかもしれません。
ペットが思っていたように、適度に食べることを心がけましょう。

●その他

泣きすぎて頭痛や筋肉痛になることもあれば悲しみから力が湧かない脱力感もあり、あれこれ重なってめまいがすることもあります。
またペットの闘病生活の介護から解放されどっと疲れが出たり、今までペットがいてくれてあおかげで気づかず隠れていた病気が心身ともに弱っているこの時に表面化したるすることもあります。
この他にも、胸の痛みや幻聴
・幻覚・関節痛などひとそれぞれ経験することが異なり、みんなが同じ経験をするとは限りません。
どのような方でも愛する存在を失ったら悲しいもので、身体に変化に気づかないかもしれませんが、身体は思っている以上につかれているのですから、十分ご自身で気を配ってください。